昔の夢 28


オクトパ寿司 


生タコ が今日のおすすめだ。
早速、生タコ を食べてみよう。
ベルトの上を見回しても 生タコ は回っていない。

拙: 生タコ お願いしま〜す。』

職: 生タコ 頭と足 がありますが、どっちらにしますか?』

タコの頭の部分の寿司は食った記憶が無い。そう思って、
拙: をください。』

職: 足の方が美味しいですよ!

拙: ?????

はじめから、足を出せ!』 おちょくっているんか? と内心ムッとする

タコは足の部分(特に太ももが旨い)は寿司になるが、頭の部分は寿司には成り難い。

タコの頭を寿司にするのは、最近の業界傾向なのか?
素材を無駄なく使い切る事で、自然に優しいのは良いが値段も安くして欲しいな。

イカは、タコと逆で 頭(胴)の部分を使って寿司 を握り、
残ったイカの足はゲソとして利用できるので、捨てるところはない。(ゲソは安い)

たこ焼き屋さんなら、丸ごとタコを消費出来るが、
回転寿司で足ばかり消費されては、頭が大量に残ってしまう。

そこで回転寿司では寿司にはならない足の先 を細かく切ってマヨネーズであえ、
軍艦巻き(タコサラダ)にしてベルトに乗せる店もある。
また、唐揚げ にしているお店もある。

イカ の唐揚げとは一味違うし、家庭では作らない料理だ。
日持ちも良いので、2〜3皿分を持ち帰って、ビールのツマミにするのが拙僧の定番と成りつつある。

小さなタコの足の先がクルクル巻いていて、可愛いと若い女性の評判も上々だ。

だが、可愛いと言って食べるのは日本人ぐらいで
鱗もないグロテスクな悪魔の魚の代名詞で呼ばれるタコを食用にしている国は世界でも多くない。
アジアの一部と地中海の一部の国(スペイン・イタリアなど)ぐらいだ。
(注:メキシコ料理のタコスには、タコは入っていません。)

英語では、タコは オクトパス(Octopus) と言い、
オクト(OCT)とは、ラテン語で を意味する言葉で、8本の足を象徴している。

だから、オクトーバー(October)て 8月 の事(?)

セプテンバー(September)はセブンの が語源で 7月(?)なんです。
ノーベンバー(November)はナインの が語源で 9月(?)

なに、なに、2ヶ月ずれているじゃないかって?

そんなことは ユリウス http://www1.coralnet.or.jp/masu/koyomi/naiyou.html  に聞いてくれ!

早い話が グレゴリオ歴の旧暦なんです?
 
 


栃木県 
 
 

某公的機関の発表によると、回転寿司を一番多く食べる県民は
意外にも海の無い県 栃木県民 だ。

回転寿司好きが多く住んでいて、3日に1回ぐらいは回転寿司を食べているのか、
家系(吉野家、松家、かまど家などの家の付く飲食店)や
マックなどのF.F(ファーストフード)が少ない県なのだろうか?

回転寿司業界では、人口1.5万人〜2万人で1軒の回転寿司が営業が可能と
途方もない数字が、大手を振って公言されている。
この数字で計算すると、50万人の人口の都市には25〜33軒の回転寿司が建てられてもおかしくない。

根拠を勝手に回転寿司公社が作り上げてみた。

回転寿司店舗は最大収容人員が決まっていると言うことは、一般的には知られざる事実だ。

例えば平均的な客席50席の回転寿司屋さんを例にとってみよう。

(客席)50席×(営業時間)12時間÷(1人の平均食事時間)20分=1,800人(最大収容人員)
つまり、このお店は1,800人食の需要に応じられると言うことだ。

人口15,000人を対象にすると、食事回数は15,000人×3食(朝、昼、晩)で45,000人食
45,000人食÷1,800人食=25
25回の食事に1食しか(?)回転寿司を食べられない計算だ。

つまり、このお店では寿司職人を倍にしようが、とびっきり新鮮なネタを仕入れようが
1,800食以上の供給は不可能なのである。

拙僧のように3食に1食(?)が回転寿司の人間には、耐えられない生活環境となってしまう。

似たような商売には、散髪屋(床屋)さん がある。


散髪屋の親父がどんなに頑張っても、1人で100人は調髪出来ない!
つまり1人の調髪に30分は必要であろう。12時間絶えず働きづめで24人である。

床屋の椅子を10台並べても処理能力は変わらない。

ファッションホテルは、客室数×2名 が最大収容人員だ。
時には×3名 なんて時もあるのかな?

回転寿司屋さんがここ数年爆発的に増加している訳は、
回転寿司屋さんの待ち席の列にある。
基本的に回転寿司が少ないのが原因なのだ。

拙僧の住まいしている田舎町では、待ち席順のあるのは、
散髪屋さん と、ファッションホテル回転寿司
 
 


トッピング 
 
 

拙僧の実家では寿司屋さんから出前を取るなんてことは、
余程のお客が来ない限りあり得ない。
やはり、ちょっと気の張った客には、漆塗り(?)の寿司桶でないと格好が付かない。

また寿司桶の真ん中に寿司屋の家紋らしき金色のマークが印刷してあるところも、
どことなく、老舗の寿司屋というニワンスをかもしだしていて、貧乏人の気持ちをくすぐる。

同じ発想なのかラーメン丼の底にも、店の名前が印刷してある。
しかし、ラーメンのスープを最後まで飲んで底に書いてある文字まで読む人は
果たして何人いるのだろう?

そこで、ラーメンのトッピング(蒲鉾)に店名やキャラクター、ロゴなどをいれているラーメン屋も多い。

トッピングと言えば軍艦巻きの事をトッピング寿司と言った方がいたが、
なかなかの名言である。
(実際は、軍艦巻きを多少馬鹿にして称していたようだが、、、?)

拙僧の子供の頃は、 ふりかけ をご飯に掛けて食べていた。
今風に言えばトッピング。

丸美屋の 『 のりたま 』(昭和35年の発売) これさえあれば朝飯は3杯は食べられた??

ふとした事で 『 のりたま 』 (復刻版) を見つけ懐かしくなって買ってみた。
嬉しいことに エイトマンシール まで入っており、早速、パソコンに貼って懐かしんでいる。

同じようなふりかけに、 『 遠足の友 』 があったが、
量が多い割には値段が安く、味は今ひとつで、 『 のりたま 』 の方が格段に上である。
だが、母親の強い希望で日頃は、 『 遠足の友 』 を常食としていた。

のりたま 』は、袋が大きい割には内容量の少ない高級ふりかけであったが、
その後に発売された 『 牛肉すきやき 』の内容量は 『 のりたま 』より更に少なかった?

      

子供心に、『 牛肉すきやき 』は超高級なふりかけと言うイメージが植え付けられた。
袋の割に中身が少ない商品には、永谷園の松茸のお吸いもの が最高峰と思う。
(同じ永谷園の商品でも 大人のふりかけ は、適切な小袋に入っているのに、、、)

回転寿司で使われるトッピングは、ネギや大葉を刻んだ物やレモン、山椒の葉、
おろしショウガ などがある。

珍しいものでは、フグに紅葉オロシ(大根下ろしと唐辛子)のトッピングなんてのもあるし、
金箔をトッピングにした回転寿司もあるらしい。
車エビやウニの寿司にイクラを3〜5粒トッピングする場合もある。

何でもありの回転業界だから、自分でトッピングの出来る回転寿司って言うのはいかが?

お好み焼き屋さんのように、青ノリや鰹節。
粉チーズ、刻み海苔、マヨネーズ、ケチャップ、辛子、タバスコ。

わさびのトッピングなら見た目に許せそうだし、サビヌキが簡単に客側で出来るのが便利。

小さな子供連れの多いお店では実用性は十分あるのでは?   
 
 


マーフィーの法則 
 
 

ある年の事、そこそこ地元では大手の社長の息子が親父の会社に新入社員として入社した。
あろう事か、この出来の悪い若僧が無類の寿司好き

彼は入社と同時に、たちの寿司屋からの出前を昼食の弁当と決めていた。
もちろん、お吸い物付き。

子供の頃から親の甘やかしで金銭感覚にズレが生じ
小金持ちボケが発病しているとしか思えない。(うらやましい)

1ヶ月も過ぎた頃からは古参の社員連中から、しこたま いじめられ始め
その後は渋々給食弁当を食べているそうだ。
せめて、回転寿司くらいにしておけば、文句も出なかったかもしれないのに?

それでも、毎日昼食に回転寿司を食べるなんてことは、セロリマン(?)の拙僧には出来ない。

ところがである。今日は某TV局(F)の取材が昼食時に予定されている。

取材と言っても、寿司をベルトから取るシーンとか、ネタの大写しとかで大したことはない。
どうせ、拙僧は背景の一員でしかないのだから、腹一杯ただ喰いしようと喜んで参加させてもらった。

取材とあってか、日頃注文でしかお目にかからない800円皿が大量に回っているし、
歩留まりの悪いボタンエビも回っている。 

今日のお薦めは、300円のバイ貝となっている。(拙僧の大好物) 

折角の、ただ喰いなのだから金額から選べば当然アワビだが、今日は、バイ貝だ。

着席と同時にバイ貝を頂く。 非常に旨い!
結局、取材の終了時には15皿も食ってその内バイ貝は6皿。

会社に帰ってきてからもバイ貝の食い過ぎでムカムカする。
かと言ってバイ貝が嫌いになった訳でもないが、これで当分の間は、バイ貝とバイバイ出来る。
(親父ギャグで失礼!)

 バイ貝

帰宅時間になっても、昼食の回転寿司が効いたのか空腹感は無い。

我が家に着くと愚妻が嬉しそうに第一声でこういった。

『今日は、バイ貝が沢山市場に出ていたので、夕食はバイ貝のお刺身です。』
拙僧が、バイ貝好きと知っていての配慮である。

バイ貝の刺身は年に何回も食べられる物ではないが、何も今日がその日で無くても、、、?
今日は、バイ貝の当たり日なのか。

なぜなのだろう? マーフィーの法則にはまってしまったか?
と思っていたら、ローカルニュースで原因が判明した。

市内の港に大量のバイ貝が水揚げされたと報じている。

地元の漁港と直結した回転寿司屋さんで昼食を食べた為に発生した珍事である。

都会ではあり得ない、地元ならではの話で、苦笑して止まない。

それにしても余りのも直結し過ぎじゃないか?

教訓: 昼食に回転寿司でお薦めを食べる時は、我が家に電話をして夕食のメニューを確認すべし!

ところで、バイ貝を食べた事がないって? バイ貝ってツブ貝のことです。
 
 


苦肉の策 
 
 

山口県の某市では、少しでも市の財政を豊かにしようと、
ユニークな市長が考え出した斬新的な 苦肉の策 が検討されている。

昨年は市営バスのボデーにコマーシャルを書いて、広告収入を得ようとしたが、
香港の二階立てバスみたいなカラフルなバスが田舎の田圃道を走り、
市民からは、『ちょっと妙な感じ 』 と評判も今一つ良くない。(?)

そこで、今年の政策の目玉は、公営回転寿司 の建設である。

完成後は、地上27階、地下4階のモダンなビルとなり、
平成20年5月の完成をめざし予算が作成された。

詳細は未定だが、店名は、廻るハウス転ボ寿司 と記者会見で明らかにされた。

この公営回転寿司屋さんでは、民間の回転寿司とは少し違った箇所があるので紹介しておく。

まず、正面玄関1階には受付が有り、回転寿司食事申請をおこなう。
備え付けの申し込み用紙で好みの寿司に○印を付け、相当金額の印紙を貼る。
(住民票の提出と印鑑が必要なので、事前に用意しておく事)

タマゴやアナゴの寿司を申し込むと、火気使用届を9階の第7消防分団に提出しなければならないので、
面倒な方はタマゴやアナゴを申し込まないようにすると良いだろう。

申請書類が受理されると健康診断の受付順番の番号が渡されるので、2階の保険課へ。
これは新鮮な魚を食べて体に変調が起きる異常体質かどうかを検査するのだ。

保険課では、本格的な人間ドックを受診出来る設備を設けているが、。
市議会側は更に、献血を常時受け付けられるようにと市民病院の協力を求めている。

診断結果は約1週間後に自宅へ郵送されてくるので、
郵送されてきた健康診断書を持って、3階のふれあい回転寿司広場 に行く。

ここには掲示板があり、その日の仕入れの状況や、お薦めメニューなどが掲示してあり、
また、申し込んだ寿司ネタが入荷しているかが確認できる。

天候によっては入荷しないネタもあるが、回転寿司食事申請書の有効期間は14日間あるので
気軽に立ち寄って確認した後、食事が出来る。

確認した後は、8階へ行き 回転寿司待ち席券 を受け取る。
渡された回転寿司券を持って、いよいよ、27階の大食堂に行く。

ベルトの上で廻っている皿は全て番号札が付けてあり、
渡された番号と同じ番号の寿司しか取ってはいけないのだ。

こんな風に、市議会では着々と条例や予算が組まれているが
貴方の町でも、公営回転寿司の予算案が提出されているかもしれませんね?
 
 


花粉症 
 
 

インド、ネパール等の国の人が食事をする場合は、
左手だけを使うと聞いた事がある。右手は不浄の手なのだそうだ。

ところが、先月ネパールの山岳民族の中に 両手を使って食事をする種族 が発見された。

 ネパール:目玉寺院

これを発見した山岳隊員によるとアンタクルナ山の7,000メートル付近で遭難した折り、
リギニ族 に助けられ食事をごちそうになったのが、話の発端だ。

その際に日本の寿司と同じ握り方で米を握り食事をしているのを発見したのである。
この種族は、今まで焼き畑農業で、ウルチ米のインディカ型を栽培している事は知られていたが、
両手で食事する事が確認されたのは、今回が初めてだ。

インディカ型は、我々が毎日食べているジャポニカ型 と異なり、
長粒で粘りが少ないので、握っても米同士がくっつかない。

そこで彼らは、食事の際はドンボと呼ばれる動物性の脂肪を混ぜて握っている。
こうすることで、形の良いシャリ玉が出来る。
このシャリ玉に小さく切った チャパティー や ナン を乗せて握り、
カレールーに浸して食べていると報告された。

この事が、公表された翌日からネパール大使館には今世紀最後の大発見と問い合わせが殺到している。

更には、リギニ族を何とか日本に呼び寄せて寿司職人に仕立て上げようと、
某大手の回転寿司チェーン店が動き出し一層の話題を呼んでいる。

しかし大使館側は、リギニ族は遊牧民であり接触は至難の業とコメントしているが、
一方では、イエティー発見ツアーにあやかって、リギニ族発見ツアーを企画している。
あるある大辞典や雷波少年も取材を予定しているとの情報もある?

回転寿司公社の極秘調査によると、
既に3年前にリギニ族の若者が日本の回転寿司に就職している事実を突き止めた。

彼に単独インタビューを申し込んだところ、お店の名前を出さないとの条件で取材を了解してもらったが、
現在彼は、花粉症 で通院中、寿司は握っていない。
どんなに、腕のいい職人でも、花粉症で鼻水グズグズでは寿司は握れない。

春になると、沢山の花粉が飛び散ります。

職人も、お客さんも、店内で くしゃみ をする場合は、
くれぐれも、コンベアーに向いて くしゃみは しないよう にお願いします。

イ〜くしょん

果たして、花粉の無い7,000メートルの山岳民族のリギニ族が
花粉の多い日本で寿司職人不足を解決する起爆剤となるのであろうか?