昔の夢　１５

　テイクホーム　

このコーナーに付いての考察を試みてみよう。

コンビニ弁当 はテイクアウトと言う言葉がぴったりで、よく似合っている。

だが、コンビニ弁当を家族全員で食べている光景は考えただけで、なんだか寂しく成ってくる。
この弁当は、イメージ的に一人でこっそり食べる と言うニュアンスを秘めているのだろう。

ところが、マックド のテイクアウトはそんな感じは無い。
車の中で、楽しく食べられる感じがある。

それでは、回転寿司のテイクアウト はどんなイメージだろうか？

回転寿司を持ち帰る先は、概ね家族の夕食の場や知人とのパーティー等に持ち帰られる。
持ち帰った先で、一人でお茶を入れて回転寿司を摘む方も少ない。

病院のお見舞いに回転寿司を持ち込んだと言う話も聞いたことがあるが、
外傷等で入院している退屈病人 には、回転寿司は喜ばれる。

どっちにしても、コンビニ弁当よりはポジィティブなイメージ が多い。

そこで、もっとアットホームなイメージを回転寿司の持ち帰りコーナーに持って頂くには、どうしたら良いか。
　
テイクアウト と言うネガティブ な言葉を、テイクホーム に換えては、いかがな物だろうか。
　
なかなか良い考えである。（自画自賛？ ）
　
これで、全国の回転寿司屋さんで テイクホームコーナーが出来てくるかな？

それでは、テイクホームコーナー を利用していただける貴方だけに
とっておきの裏技 お教えしよう。
　
　

　防災センター　

ロボットと言うからには、手や足、そして、目とか口があると思われるかもしれないが、
とうていロボットと言うカッコウの機械ではない。

スーパーの惣菜売場の奥 や、街角の持ち帰り寿司屋さん に時々置いて有るのを目にするが、
寿司を握っていないと、何をする機械か判らないだろう。

勿論、回転寿司屋さんでも沢山使われている.。
　
『機械の作った寿司 なんぞは食えるか』 と言われる方も少なく無いだろう。
また、『職人が握るより、機械で握った方が、衛生的だ 』と考える方も少なくはない。
お店の考え方で、厨房の片隅に置かれたり、お店の前に出されたりと浮き沈みの激しい機械 である。
　　
某大手スーパーのビルにテナントとして入店している回転寿司屋さんの出来事である。
　
寿司ロボットがある日突然、止まってしまった。
ちょうど日曜日の開店準備の最中であり炊きあがった寿司米が出番を待っている。
　
大きなお店ならば寿司ロボットを２台以上使っているお店もあるが、
あいにく、このお店には寿司ロボットが１台しか無かったのである。
　
これは大変と、お茶の水博士の様な顔をした店長さんはロボットを修理し始めた。
１時間が過ぎ、とうとうギブアップ。
ビルの防災室に助けを依頼 したのである。
　
ビルには、ビル全体を管理をしている防災室（防災センター）があり、
ここで電気、上下水道、エレベータ、防犯装置などを２４時間監視しており
働いている人は、電気や、機械に精通したプロ である。
　
早々に、腰の皮ベルトに道具を沢山ぶら下げた色黒の小父さんが厨房にやって来た。
胸に付けた名札を見ると　『牧田 』　と書いてある。
　
牧田さんも格闘する事３０分。ようやく、寿司ロボットは動き出した。
　
厨房の中には寿司ロボットの他に、皿洗い機、炊飯器、冷蔵庫などの電気製品が沢山ある。
どれか１つでも動作しなくなると、臨時休業　を余儀なくされる。
　
そんな訳もあって喜んだ店長は、お礼の気持ちに防災室に昼食として大量の回転寿司　を持ち込んだ。
　
しかし、防災室で働いている方は、ほとんどがビルのあちこち で仕事をしており、
昼食時間もバラバラであり、全員がそろって昼食を取る事は余り無い。
　
まして、届けられた寿司は 牧田さん宛 であり、他人は手が出せない。
本人はと言えば地下の工作室でなにやら作業中で事務所に上がってきたのは、
３時過ぎであった。
　
綺麗に盛りつけられた寿司桶は、その間、全員のそろう５時 まで机の上に放置され
乾き物 に成ってしまった。
店長の好意は、ゴミ箱に消えてしまったのである。（残念！）
　
ここで、回転寿司屋の店長に教訓を？
　
回転寿司を贈り物にする場合は、『回転寿司ギフト券 』を使用するべし。
そうすれば来店していただき、ギフト券以上のお召し上がりが期待出来ます。
　
尚、回転寿司社員には、『回転寿司ギフト券 』 は有効な贈り物では有りません。（ゲップ！）
　
　　　

　出前回転寿司　

　トイレの落書き　

　社長が手渡し　

そもそも、回転寿司は、早い、安い、美味しいと言うことで発展してきた。
しかし、ここに来てメディアの連中が美味しい店とランク付けに乗りだし世間を騒がせている。

回転寿司は一般的に２００円前後の皿が良く売れるのであるから、
そのあたりの値段のクラスで美味しい、美味しくないと判断して欲しい。

いきなり、１２０円のトロと８００円のトロを比較するには無理がある。

時々、訪れる回転寿司屋さんの社長さんは小生が老山人 と知っているので、
美味しいネタが入ると勧めてくれる。
　
その日に限って、『今日のトロは美味しいよ 』 と、社長さんの手渡しで勧められた。
見ると、それは日頃滅多に手にしない、金色の皿に乗ったインドマグロの砂摺り の
ぴっかぴかの大トロ であった。
　
美味し〜い！！！
　　
手渡しで勧められたのだから、『サービスだな 』　と勝手に思い込み、
有ること、無いことを並べ立ててグルメ番組のレポータの様なアクション で頂いてしまった。
（なすびポーズで？）
　
しかし、おあいそ の時には社長さんは、どこかへ雲隠れ してしまった。
　
アルバイトのお兄ちゃんに、きっちりと金皿を数えられてしまい大枚を払うはめとなった。
誉め殺しではなく、誉め殺され（？）てしまった。
　　
ネタが新鮮であれば、寿司は美味しくて、繁盛店になれるのであろうか。
　　
ラーメン屋さんを味で評価する場合は、
スープの味付けや麺のコシについて多弁出来るが、
回転寿司屋さんの味の評価で、
酢の味まで評価したり、シャリの品質を云々と評論はされない。

いいところ、ネタが新しいとか、鮮度が良いとかの表現で終始してしまう。

回転寿司の味は、ネタの新鮮さや、シャリの味だけで決まる訳ではない。
　
元気のいい親父さんのパフォーマンスや、美人のホール係りのお姉さんなどの他に
店舗の外観、内装の清潔さ、サービスの善し悪しなどが重要な要素である。
　
また、１，０００円以上で１２０円の無料寿司券が頂ける事等も、
美味しさの一部分であろう。
　
チェーン店などは、ネタの仕入先が同じである事がよくある。
同じネタを使った条件でも、お客の多いお店と、そうでも無いお店があるのは何故だろう。
　
地域的なハンディーや、駐車場の大小など違いがあるにしても、その差は大き過ぎる。
　
つまりは、いかにお客を大切にもてなすかが問題であり
味だけでも無いような気もする。
　
長くつきあえば古女房の味 の様に、少しぐらい（？）、、、、、、
美味しく頂けるのではないかと、近頃は感じている。
　
ところで、あの社長さんは小生を　２番のグルメなお客 と見ているのであろう。
　
が、本当は、５番 です。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
 

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