昔の夢 17
 

 ダンスクイーン 

 
 
スリランカの首都コロンボ(現在はスリジャヤワルダナプラコッテと舌を噛みそうな名前)で
ふとした事から、知合いになった日本人の女性がいる。

 スリランカ国旗

大阪の郊外、四条畷市とか、香里園の団地によく見かける様な下町臭い奥さんで、
旦那さんは、どこか東南アジアの大使館に勤めているとの事であった。
 
忙しいご主人は当てにせずに、彼女はアジア各地を一人で旅行して遊び回っているらしい。

黒柳徹子の様に、立て板に水の早口で英語を話す人だと記憶している。

スリジャヤワルダナプラコッテで別れてその後、約1ヶ月後にバンコク(タイ)のデパートでバッタリ出会った。

この時は連れの女性と一緒で、ショッピングしにデパートに来ていた。
連れの女性は、白人の方でスウェーデン人(22歳)の超美人である。
 
早速、紹介していただいた。彼女のお仕事は、Social Worker

Social Worker なる言葉を初めて聞いたのは、
確か大阪、難波の裏通りでニューハーフのお姉さんが、ソーシャルワーカーと名乗っていた。

Social = 社会の〜、社会的な〜
Worker = 働く人、従事者

社会で働く人? 無料で働くのかな? それとも有料で働くのかな?
勤務時間は、太陽の上がっている時間帯なのだろうか、
それとも、夜のネオンが灯る頃なのだろうか?
 
拙僧は、ニタニタと良からぬ連想を巡らすが余り失礼なので、このくらいにしておこう。
  
話は、2〜3日後、、、、、、、
 
その美人の彼女と、今度は関西国際空港の待合室でバッタリ出会ってしまった。
 
外国人の顔は、拙僧にはなかなか覚えにくいのであるが、彼女ほどの美人であれば忘れはしない。
 
おっ! 日本で会えるとは、超ラッキー! 回転寿司の1つも、ご馳走しようと声を掛けに近づいたが、
しかし、何か困った様子で椅子に座って、元気が無い。
 
話を聞いてみると、入国手続きに不備があり、日本への入国が出来ないので、(簡単に言うと、入国拒否)
次の香港行きの飛行機の、空席待ちをしていると言う。
 
怪しい?? 観光ビザで入国しようとする、スエーデンの超美人女??
入国拒否される Social Worker って? お前は、何者なんだ?

気の毒(?)に思い、話しを聞いてみると 彼女の職業は 『 プロのダンサー 』
世界を回って修行中との事。 やるもんだね !
 
将来は、ブロードウエーで踊るのを夢見る ダンスクイーン であった。
   
その内、一流のダンサーになった彼女と、どこかで会える事を信じて、
それまでは回転寿司は お預け、お預け。
  
でも、彼女の名前は、聞いたけど忘れてしまった。  
スエーデン人の名前って、覚え難いんです。(汗;)
 
 


 バイキンギャル 

 
 
拙僧の従兄弟(いとこ)が、ブラジル人の男性と結婚している。

 ブラジル国旗 

その夫婦は、リオのはるか郊外に住んでいるが数年に一度、親戚の寄り合い等で会う機会がある。
 
旦那さんは、日本語が充分に理解出来ないので、奥さんと13歳の男の子が通訳をする。
 
彼女は生粋の日本人で日本で育っていたので日本語は問題は無い。
 
男の子は母親から日本語を教えてもらっているらしく、ひらがな、カタカナや簡単な漢字は読む事が出来る。
勿論、日本語の会話も出来る。

俗に言われるバイリンガル である。
 
バイリンギャルのイメージとしては、西田ひかる早見優 とかを連想してしまう。
 
世間の定義では、バイリンガ(ー)ルとは英語と日本語を自由に話せる可愛い女の子 でなければいけない?
 
しかし、拙僧の知っているバイリンガルの知人は皆、いい年の小父さんや小母さんである。
 
更に、英語ではなく中国語であったり、韓国語であったり、スペイン語であったりして
バイリンガルには違いはないが、どことなくマイナーな感じがする言語を喋るバイリンガル連中ばかりである。

バイリンガル家族と回転寿司屋さんに出掛けた時の話である。
 
奥さん(日本人)は、久しぶりの帰国とあって、回転寿司を 『 美味しい、美味しい』 と一人で食べていたが、
ご主人(スペイン人)は息子(バイリンガル)を通訳として、メニューの説明を聞いていた。
 
玉子とか、イカとかは、そのものズバリに通訳しても父親は理解が出来、回転寿司を食べていた。
 
しかし、ここで大問題が発生してきた。
 
このバイリンガル息子 は『 鉄火巻き 』 は読む事は出来ても、その内容が説明できないのであった。
 
例えば、トロ、オドリ、エンガワ、げそ、カッパ巻き e.t.c.

名前は読む事が出来ても、彼には説明の出来ないネタがなんと多い事か。 参考
 
稲荷に至っては、油揚げが狐の好物であり、
狐をお奉りしている神社が、稲荷神社なんて事は知る由の無い。

まして、カッパと胡瓜の関係 などは、日本人でも余り良く知られていない。
 
彼は、『 学校(が=濁音)の 音楽(が=鼻濁音) 』 と正確に発音は出来るが、
時々彼の口から、ビックリする様な幼稚な質問が 飛び出す。
 
北海道と九州の位置関係を訊ねてみたり、
畳の上での座り方を質問するなど、日本語を話す異邦人である。
 
しかし、回転寿司の美味しさは万国共通なのであろうか、
それとも拙僧が、無料寿司券を持っているのを知っている為なのか
3人家族で35皿 は、ちっと多いんじゃないの?
  
英語を話すバイリンガルの方々へ一言。
 
西田 ひかる 早見 優 ちゃんの英語を 『 へた!』 と、けなさないで下さい。

だけど、フィーフィーや、モリシャンが日本語がうまくならないのは、何故なんだろう?
ビビアンでさえ、最近は、、、、、?
 



 伏兵が潜む 

  
 
『 カウンターの前に注文ボード の様な物を設えて、そこから注文が出来るシステム 』 が欲しいとか言う話は、
回転寿司屋さん 寿司マニア と話をしていると、よく話題になる。

コンピュータに詳しい輩(やから)が座の中にいる場合なぞは、
『 液晶のタッチパネルで3D表示が良い 』 とか、
『自動的にコンベアーから寿司が排出されるのが、スマートだ 』 とか、
話は理想論的架空バーチャル回転寿司屋 になってしまう。

だが、実際にシステムが完成した時に、どの様な事が起きるか検証してみた事が有るのだろうか。

回転寿司屋さんのカウンターに座って、
前のタッチパネルに表示された 3Dリアルディスプレー の寿司を見て、トロを注文する。

しばらくすると、静かに目の前にトロが運ばれてくる。
実に、理想的 である。

しかし、現在の回転寿司屋さんの現実の状態を把握しているのであろうか。

拙僧の場合は、『 トロ 』 や 『大トロ 』 を注文する場合は、
これ見逃しの大きな声で、『 大トロ2枚!』 と注文する。

しかし、偶には店の看板にある100円皿のカッパ巻きが食べたいと思う。
 だが、100円皿は、コンベアーの上には回っていない状態に等しい。
 
とは言っても、昼食時の忙しく職人が手を動かしている時に、『カッパ巻き1枚!』 と言うのは、
一寸気が引けてしまう。

又、無理矢理に大きな声で注文したとしても、
いつになったら 『 カッパ巻き 』にありつけるかは、保証の限りではない。

結局、気分を損なわさせられて、『 腹の立つ回転寿司屋だ!』 と怒りが残ってしまう。

そんなくらいなら、初めからカッパ巻きなんかは注文しないで、
アワビとか、せめてハマチぐらいのランクを注文すると割と早く食べる事が出来ると理解してしまう。

世間の常識、暗黙の了解 なのである? これが現状ではないか?

そんな状況に於いて、タッチパネルで注文するシステムを導入するのは、
回転寿司屋が自分で首を締めるのと同じ事であろう。

なぜなら、『 カッパ巻き 』(100円皿)の食べたいお客がどれほど多いか。

タッチパネルで注文が出来るとなれば、まずは100円皿の注文でパニック状態に陥るだろう。
 
その結果、お客は永久に出てこない(?)カッパを待ち続け、
『 トロ 』とか、『 えんがわ 』の注文をスピーディーに受けられると、いきがっていたオーナーも
経営危機に立たされる。 現実は厳しい かも知れない?

思わぬ処に伏兵が潜んでいた。

『カッパ1枚!』 と気軽に注文出来る回転寿司屋さんの方が、美味しい寿司が食べられそうである。

今日も日本のどこかで寿司マニアや関係者の方々が、日夜こんな話で盛り上がっているのであろうが、
誰が、真面目に将来の回転寿司を考えているのだろうか。
 
 


 フォンジュセット 

 

スイス製のフォンデュセットを頂いた。

  スイス国旗

早速、夕食にチーズフォンデュ とシャレ込んだつもりであったが、
その話を知人にすると、
余り物のチーズ を暖めて パンくず に からめて食べる貧乏人の食物 とか。
 
スイスでは高級レストランのメニューには載っていないらしい。
 
何だ、スイスの土鍋 の様なものか。
土鍋と言えば、学生時代に土鍋をこよなく愛用していた友人がいた。
 
彼の料理は何でも土鍋に入れて炊き込んで、三日間は食べ続けると言う調理法であった。
日によっては材料の追加が有ったりして、1週間前のニラの切れ端 が残っていたりする。
 
俗に言う闇鍋状態 である。
 
食事の毎に火を通して殺菌されるので、食当たりはしない様である。
何せ昔の事で、冷蔵庫を持っている輩(やから)は、いなかったので
彼らの編み出した生活の知恵なのである。
 
現在の学生は、冷蔵庫、レンジと器具はそろっているが、
自炊の割合はどの位なのであろう。
 
回転寿司屋さんでは寿司ネタは冷蔵庫に冷凍保管してあり、
必要に応じて流水で解凍 される。( Lhasa では解凍出来ない?)
 
必要に応じて1日に何回かに分けて解凍するのであるが、
予定した以上にマグロ等が食べられると、解凍が間に合わなくなる。
 
回転寿司を食べ続けている諸君なら一度や二度の経験が有るだろう。
凍ったネタ を食べた事が。
 
初期回転寿司ブームの時代には、回転寿司=凍ったネタ と悪口を言われた事もあった。
 
今では滅多に凍ったネタの回転寿司 はお目に掛かれない(?)
古き良き時代の回転寿司であると思っていたら、食わされてしまった。
 
口の中でジャリッと言う感じで、魚のシャーベットを食べた様な、いや〜な感じのネタ。
天ぷらとスイカを食べ合わせた感じ。
 
おい、おい。旅館のマグロじゃあるまいに、凍ったまま朝方切り付けて、
夕方には、解けているだろう的、発想か?
  
この様な凍ったネタの寿司が回っているお店は、
とりわけ食べ放題とか、割安感を表明しているお店が多い。
 
職人が寿司を手で握っていれば、すぐに判るのであろうが、 
機械で寿司を握っている為に、発生するのだろうか?
  
パートタイマーのおばちゃん(?)が、ビニールの手袋をはめて、
無造作にネタをシャリの上に置いているのであろう。
  
是非、もう一度、P/A にOJT  ( on the job training )を行ってください。
  
これからの夏に掛けては、冷たい寿司も美味しいかも? (汗!)
でも、凍ってない方が、もっと美味しそうですね。
 
****寿司の店長さん、よろしくお願いします。
   
  

 俺のバイ貝 

  

休日に回転寿司屋さんに行くと必ずと言って良いほど、
順番待ちの書き込み用紙 に名前を書き込んで順番待ちをしないと、
食べられないくらいに混雑している。
 
なにげなく、その用紙の置いて有る横の椅子に座って観察していると、
面白い事を発見した。
 
順番待ちの書き込み用紙には、テーブル席とカウンタ席の区別があり、
家族連れはテーブル席を希望し、少人数の場合は、カウンタ席を希望するのが常識である。
 
ちょうど、学生風の5人連れが順番待ちの書き込みをしていた。
ふと見ると、カウンタ席を希望している。
  
5人でカウンタを専用しようという訳である。
しかし、名前の横には更にコメントが書き込まれていた。
 
そのコメントとは、『 コンベアの上流席を希望 』 と。
テーブル席とカウンタ席の区別は有るが、カウンタの位置までは指定できないはず。
 
一般的な考え方では、コンベアーの上流に席を確保出来なければ、
その時点で、敗者になってしまうと思われている。
  
実際に最下流の席に座らされた事は何回もあるが、
目の前を通り過ぎて行く寿司は、どことなく売れ残りの感が有る寿司ばかりである。
 
この不公平感を、何とか無くせない物であろうか?
 
2段の寿司コンベアの場合は、上下のコンベアを逆回転にするとか出来ないのであろうかと
考える方もいるだろう。
  
過去に、お店の希望で2段のコンベアで、それぞれ逆回転させた事が有ったが、
数ヶ月で、同一方向に変更する依頼が来た。
  
理由は、お客さんが目を回してしまう からである。
  
それでは、5分毎に回転方向を変化させては?
  
これも、デイズニーランドの射的みたいで、落ち着いて寿司を食べられそうにもない。
  
コンベアの上流が良いと言うが、お店の構造に依っても違う。
  
上流にテーブル席を設えてあるお店もある。  
この場合は、テーブル席を希望すれば、必然的に上流に案内される。
  
又、コンベアの中に寿司職人がいて、寿司を握っているお店なんかでは、
職人の近くがベストポジションとなる。
  
通り一遍的に、上流が良い訳ではない。
お店のコンベアの構造を良く理解して、希望ポジションを書き込んで見よう。
  
だが、希望ポジションを get するからには、後から名前を書き込んだ人が先に席に着く事は
覚悟しなければならない。
   
だが、こんな事を考える人は、余程、気の弱い方である。
どんどん注文を出して、回転寿司を召し上がって貰いたい。
  
職人さんも、いろんな注文を受けた方が嬉しいのである。
 
先日、家族で行った時、三男が一度に6品も注文し、間違いなくに回って来るか楽しみにしていた。
 
すると、6品が 大量 にコンベア上を回りだした。
 
これは大変と責任を感じて一皿づつは確実に食べなければと思っていたが、
すでにテーブルの上が寿司皿で一杯になり、バイ貝を取りそこねてしまった。
 
そこで一周回って来るのを待っていたが、もうバイ貝は無くなってしまい再注文する羽目になった。 
   
あの時に、バイ貝を食べた貴方に。  馬**郎 !
 
 


 プリンのフタ 

 
 
情報機器関連の展示会を見に行ってきた。
 
会場では、インターネットの体験コーナなんかが有って初心者に丁寧に教えて貰える。
 
展示されたパソコンで、回転寿司公社 にアクセスしブックマーク(NN)や、お気に入り(IE)に登録して来た。
これで又、アクセス数の増加が期待出来ると、内心ほくそ笑んでいる。
  
ところで、回転寿司屋さんでは寿司以外の食品としてはプリン が定番の如くベルトの上を回っている。
 小学生以下をターゲットにした商品である。
 
小生も家庭ではプリン を時々食べるが、回転寿司屋さんではプリン は食べない。
 
今日は回転寿司屋さんでプリン を手にした50歳過ぎの紳士 の話。
 
プリン を食べる時には蓋(角を折り曲げて開く例のシロモノで正式名は不明 )を開けなければならない。
 
いったん開けるのを失敗すると、更に開け難くなってしまう。
 
ようやくプリンの蓋 を開ける事が出来た先ほどの紳士は何を思ったのか、
その蓋を人前を構わず、ぺろり と舐めてしまった。

たぶん、彼はアイスクリームの蓋 とか、コーヒーメイトの最後の1滴 も舐めるのであろう。
それを見て急に親近感が沸いてきたが小生は、絶対に(人前では )舐めない。
 
この年代の方は、駅弁を食べる時は蓋に付いた米粒から食べ始める習性があり、
回転寿司屋さんでは、寿司皿に付いた寿司飯が気に掛かり箸で1粒づつ綺麗に食べてしまう。
  
米粒の1つや2つ食べたからと言って、お腹がふくれる訳でもなく、
又、食べなっかたと言って目が潰れる訳でもない。
墓場の下から、死んだお袋が出てきて叱るはずもない。
 
そうしないと、なんだか落ち着かない のである。
 
これは、かの有名なフロイト先生 が主張されている
原食事体験 に基づく行動なのであり、
もはや、彼には原始的衝動から発する本能的欲望 となっている。
 
 小生の父親は小生の生まれる1年前に死亡 し、
後を追う様に母親も、その半年後 に無くなっている(?)
 
その為、子供の時代は親戚の鴻池さん の家で厳しく育てられた記憶がある。
子供時代に教えられた食事のマナー は、大人に成っても影響するのである。

どんなに、紳士のペルソナを整えていても、プリンの蓋を舐めなければ、
彼は、フラストレーションが蓄積してしまい、トラウマが残ってしまう。
貴方も回転寿司屋さんでは、寿司皿に残っている米粒を綺麗に食べて下さい。
 

我家ではアン団子 を買ってきた時に、蓋に付いている小豆を指でなめ回すのは、
三男の仕事 になっている。
 
彼の 原食事体験 は形成されてしまったのであろうか?